Friday, August 26, 2011

相場は膨らんだ円買いのポジション調整で 反転へ。ドル/円は79.00円までの反発も!


外国為替資金特別会計

 国が一般会計とは別に設けている特別会計の一つで、円売りドル買い介入で得た外貨準備高(7月末時点で1兆1508億7700万ドル)などの外貨建て資産や、円建ての負債を主に管理する。資産運用益は負債の利払い費を上回っており、毎年度、数兆円の剰余金が発生。一部を一般会計に繰り入れている。
(2011年8月25日掲載)

外為特会 異例の活用 政府の円高緊急対策 週内にも再介入の構え

 歴史的な円高進行に歯止めをかけようと、財務省は24日、外国為替資金特別会計のドル資金の活用などを柱とした緊急策を打ち出した。円高対策として初めて外為特会のドル資金を活用する異例の措置で、野田佳彦財務相は「政府としての強い覚悟」と円高是正への決意を示した。政府、日銀は週内にも円売りの為替介入を再実施する構えを見せている。

 緊急策は為替市場の監視を強化するため、外国為替の持ち高の報告を金融機関に命じることも盛り込んだ。1998年の外為法改正以来、初めてだ。

 今回の緊急策に野田財務相は「海外当局との連携より、国内でやれることを総動員した」と強調。国内の法改正や予算措置も必要のない対応であると説明した。

 外為特会の活用では、国際協力銀行(JBIC)を通じた最大1千億ドル(約7兆6千億円)の融資枠から海外企業の買収と資源エネルギーの確保や開発の促進に500億ドルずつ振り分ける。中小企業の輸出支援のため、200億円規模のファンドを五つ程度立ち上げる。

 海外企業の買収などにはドル資金が必要なケースが多く、日本企業が持つ円資金のドルへの転換を促して円安へ誘導する。ただ、今回の緊急策を利用して実際に日本企業が買収などに動くかどうかは不透明だ。

 野田財務相と24日会談した民主党議員によると、野田氏は「週内に米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長の講演があるので、介入を検討する」と述べ、週内にも再介入する可能性を示唆したという。その後、野田氏は記者団に発言を否定した。

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