米共和党が490兆円削減案
4月6日 8時18分アメリカの野党・共和党は、2012年度から10年間で、政府の歳出を日本円にして490兆円削減することを柱とする予算案を発表し、来年の大統領選挙で再選を目指すオバマ大統領に対し、巨額の財政赤字の削減を迫ることで攻勢をかけるねらいがあるものとみられます。
共和党のライアン下院予算委員長は5日、ことし10月から来年9月までの2012年度の予算案を発表しました。そして、この中で「オバマ大統領の予算案ではアメリカの財政危機を加速させる」と批判し、低所得者への支援や医療保険関連の歳出の大幅削減によって、10年間で政府の歳出を5兆8000億ドル(日本円にしておよそ490兆円)減らす方針を打ち出しました。オバマ大統領が示した予算教書に比べ、10年間で4兆4000億ドル多く財政赤字を減らすことができるということです。アメリカの2011年度の財政赤字は過去最悪を更新する見通しで、共和党としては、再選を目指すオバマ大統領に対し、巨額の財政赤字の削減を迫り攻勢をかけるねらいです。一方、ホワイトハウスでは、8日に2011年度の暫定予算が期限切れを迎えるのを前に、オバマ大統領が与野党の議会指導部と歳出削減の額を巡り会談しましたが、合意には至らず、会談後、オバマ大統領は「削減可能なものはすでに削減している」と述べて、野党の批判に反論しました。
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