Monday, August 9, 2010

米雇用統計でドル安進む

・ドル円は続落。米労働省が発表した7月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比13万1000人減と市場予想平均の前月比6万5000人減より弱かった。民間部門の雇用者数も7万1000人増と市場予想平均の9万人増を下回った。米雇用市場の改善期待がはく落しドルが売られた。米景気の回復ペースが鈍化する中で、来週10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での金融緩和が意識されて米金利が低下し、日米金利差縮小に伴う円買い・ドル売りが入った。一時85.02円と2009年11月27日以来の安値水準まで下げた。
もっとも、市場参加者からは「85.00円にはノックアウトオプションが観測されている」との指摘があり、オプションに絡んだとみられる買いが下値を支えて下げ止まると若干買い戻しが入り下げ幅が縮まった。ダウ工業株30 種平均が一時150ドル超の下落となるなど大幅安となっていた米国株が引けにかけて下げ渋り、リスク許容度の低下に歯止めがかかって日本と金利差のあるオセアニア通貨に対し円売りが出たこともドル円をやや押し上げた。

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