日本政府は世界で最も多くの債務を抱えている政府の1つである。持続的な景気回復と財政再建を欠く場合、政府債務は引き続き増加し、中期的にソブリン信用と格付けに下方圧力を掛けることになる、と格付け会社フィッチ・レーティングスはきょう発表した特別報告「日本政府はいかに債務を抱えているか」で指摘した。
以下はフィッチのリリース。
日本の総政府債務は2009年末に国内総生産(GDP)の201%に達し、フィッチが格付けを行っているソブリンの中で最高の比率となった。公的債務の持続可能性は、日本が直面しているソブリン信用に関する中心的問題だ。日本の長期自国通貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)は「AAマイナス」で、長期外貨建てIDR「AA」を1段階下回り、他の高格付けソブリンに例を見ない。自国通貨建て格付けが外貨建てを下回っているのは、すべての政府債務が円建てであり、日本が純債権国である事実を反映している。格付けは、予算上の債務返済負担がGDP比率で格別に高くはないことに表わされる日本国債の利回りの低さと、巨額の国内貯蓄へのアクセスがもたらしている資金調達の柔軟性によって引き続き下支えされている。日本は2009年末時点でGDP比15%もの純債権国だったが、政府債務比率が上昇するというフィッチの予想によると、ソブリン信用力は悪化する見込みだ。
Thursday, April 22, 2010
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